健康と環境>生活排水が漁業をダメにする？

　私たちが出す生活排水や工場の排水が漁業に悪影響を与えている
・・・と言ったらどういう事か分かりますか？

実はこれ、海や湖の赤潮の発生の話なのです。
赤潮という言葉は聞いた事があると思いますが、
赤潮が発生する原因は何だと思いますか？
それは、海や湖の水が栄養過多になってしまい、
プランクトンが大量に発生してしまう事なのです。
プランクトンが大量発生すると、水中の酸素が不足して
魚が生きていけなくなります。漁業にとっては深刻な問題です。
栄養過多になる原因。それは私たちが出す生活排水に含まれる
窒素やリンなのです。
地球温暖化によって海水温が上昇し、ただでさえ赤潮が発生しやすい
環境になっているところに、生活排水の栄養分を与えてしまっては、
温暖化による悪影響の手助けをしているようなものです。

漁業とは直接関係ないようなイメージがあるかも知れませんが、
毎日何気なく出している生活排水が海の栄養過多を招き、
それがプランクトンの大量発生につながって魚が獲れなくなる。
こういう風に全てがつながっているという事を認識して
生活排水の改善に一人ひとりが地道に取り組みたいものです。